カテゴリーアーカイブ: QUON

英国系ゴールデン Quon 10歳になりました

7月で10歳になりました。わが家では最年長記録になりました。これまでは初代のWOWの9歳4か月が最長でした。

大型犬の場合は比較的短命で10歳を超えると長寿の部類に入ります。毛色の濃いアメリカンタイプのゴールデンレトリーバーの場合、目の周りや鼻の周りが白髪になり加齢が見た目にもわかるのですが、色の白い英国タイプのゴールデンはその点見た目には加齢が分かりません。

でも、体の調子にはいろいろな変化が出てきます。

足の衰えから来るのでしょうか?階段を嫌がったり、おしっこの失敗が増えたり・・・

先日は夜中にひたすら歩きまわるいわゆる「徘徊」のような行動がみられ「犬にも認知症があるのだろうか?」と思うことがありました。その時は散歩に行って収まりました。ネットでいろいろ調べてみると「昼夜逆転」「ストレス」など原因があるようでした。

日中、しっかり散歩をする、日光に当たり昼間に適度な疲労感を味わっておくなどの対策が記されていました。天気の良い日には畑仕事などにはできるだけ一緒に出掛けしっかり日を浴びるように心がけるようにしました。徘徊はなくなりました。

ウメの収穫

これまでの先輩たちが病気のために比較的短命だったので少しでも長生きしてほしいと名付けた「QUON=久遠」まだまだ元気でいてほしいと思います。

Towaがお兄ちゃんに!

Towaは元気にしています。
体重24Kgで彼にとってはベスト・・・
23日に関西ハートセンターに検診に行くことにしています。

10月16日、Towaの弟分がやってきました。
7月5日生まれの、やはり英国系ゴールデンレトリーバーの男の子です。

Towaと同じ犬舎の子です。
Towaに先天性の心臓疾患があったことで
ブリーダーさんが(別の組み合わせで)次に生まれたら
元気な子をもう1頭もらってくださいということで、お譲りいただくことにした子です。

QUON(クオン)と名付けました。

Towaは彼を受け入れるにさほど抵抗はないようですが、
お父さんやお母さんを独占されたり、
目の前をちょろちょろされたりすると
時々癇に触るようで「ウー」と一喝しています。

あまりあわてず、サークルで生活空間を分け
お父さんがいるときに、外で一緒にいる時間を少しずつ長くしながら
慣らしていこうと思っています。

このチビ
食欲魔神!体重は12kg(今のTowaの半分)なのにTowaと同じくらいのスピードで
ペロリと食べてしまいます。
Towaがうなっても動じないし・・・
こいつは大物になりそうです。

お散歩はほぼリードなしに歩けるほど
お父さんに寄り添って歩きます。
生まれて3か月半、親犬たちと一緒に過ごした経験の差が
Towaとはあるようです。

図らずも多頭飼いを経験することになりましたが、
TowaもQuonも私たちも楽しく幸せな暮らしになるよう
頑張っていこうと思っています。

そんなわけでこのブログにQuonの名が入ります。

パートナードッグ

10月4日 アメリカから伯父がやってきました。
家内の父は日系アメリカ人2世なのです。父の兄弟たち(6人)はその家族とともにアメリカのサンフランシスコとその周辺で暮らしていますが、父だけが戦後日本に帰ってきたのです。3年前、父と家内と美月の3人でアメリカに里帰りしたのですが、そのとき以来3年ぶりの再会になりました。


 



アメリカの親戚たち(3年前サンフランシスコ)


連れ合いを亡くし、子供にも恵まれなかった伯父はパートナードッグの「ナナちゃん」と暮らしています。
アメリカには「パートナードッグ」という犬のカテゴリーがあるようで、警察犬や盲導犬、介護犬、救助犬などのような専門的な仕事をするわけではないのだけれど、人の暮らしに寄り添い、「パートナー」「相棒」として暮らす子たちのようです。「パートナードッグ」として認められるとレストランや公共交通機関など同伴で利用できるそうでいつも一緒に行動しています。



伯父とナナちゃん


今回の来日についてはナナちゃんを親戚の伯母のうちに預けてきたとのこと。
我が家でTowaと会った伯父はナナちゃんのことが気になってしようがない様子で、伯母のうちに電話をしていました。ナナちゃんのほうも伯父のことが心配でしばらく「キュンキュン」ないていたそうです。




いつも一緒に行動しているナナちゃん。伯父の長期の旅行で、初めての留守番になりました。



3年前、伯父と美月とナナちゃん(於サンフランシスコ)



伯父とTowaの対面



帰国したときの再開ってどんなになるのでしょう。


わが国でも人と犬たちの暮らしが「相棒」のようになるようにしたいものです。


5日間、飲んで騒いで・・・。伯父は次の訪問地(京都)に向け巨大なスーツケースを引きずり智頭急行に乗り込んでいきました。



 


 


 

薬の効き目 良好


夏のペンションのお客様がひと段落ついた8月25日大阪のハートセンター(循環器専門の動物病院)に行って来ました。 前回処方された薬の効き具合とTowaの現在の病状を診ていただくのが目的です。


検査は前回同様、エコー、血流速度の測定、心臓の肥大程度、多臓器への影響(血液検査)でした。 Towaはなぜかお医者さんが好きな様で(特に女医さん)、うれしそうにお医者さんに連れられていきます。
検査の結果は、血流速度は4.8m/秒程度(前回は5.2m/秒)でしたから、血流速度は少し遅くなっていました。心臓の筋肉の厚みは1mm程度増えてはいましたが、これは誤差の範囲内だそうで、急激な肥大は認められないとの事でした。血流の逆流はありますが、前回よりひどくなっているということではなかったようです。また、血液検査の結果もほぼ標準範囲内で目立った所見はないとのことでした。

要するに、前回の検査以後進行は薬によっておさえられているということのようでした。先生から「この状態なら1歳の山はないかもしれない」という言葉がありました。
Towaはなぜか薬が好きで、食後の投薬の時にはおやつをもらうときのように姿勢良く待っていて、おいしそうにぺろりと食べてしまうのです。先生や看護士さんの前でも上手に飲み、驚かせていました。


ただ、この病気は進行を遅らせることは出来ても、進行し続ける性質のものですので、無理はさせないようにすることが大切です。ですが、ある程度の運動量は確保することも必要なことだそうで、朝、夕15分程度の散歩はしています。


次回の検診は2ヵ月後(10月下旬)の予定です。


重症 心雑音

9月15日 8ヶ月の誕生日を迎えました。


この三ヶ月ほどブログの更新が滞っていましたが、つらいことがあったものですから・・・


以前に「検診でTowaに心雑音がある」と指摘されたことを書きましたが、7月15日、6ヶ月の誕生日の検診で主治医の先生からこの「心雑音がひどくなっている」といわれました。エコー検査の写真を見せてもらいましたが、確かに大動脈弁のあたりが狭窄しているように見えました。その病院にはさらに詳しく調べ、正確な診断をする機器がないので大阪の犬の循環器専門の病院を紹介されました。早速予約を取り7月17日に大阪に行くことにしました。


病院はまだ開業したばかりの新しい病院でした。ご夫婦で運営なさっている病院ですが、ご主人は東京農工大の講師をなさっているハイレベルな病院だそうです。完全予約制で、Towaの検査の間(約1時間30分)他の患者はいませんでした。
心電図、エコー検査、血流(速度)検査、合併症の有無を調べる血液検査・・・
とてもお利口だったようで麻酔もかけず、押さえつけるための私の力も必要とされず、検査を終えて元気に出てきました。


結果は「大動脈弁下部狭窄症」および「そうぼう弁形成不全」という診断がなされました。先天性の疾患です。心臓から全身に血液が送り出される大動脈の弁の下に大きな肉の盛り上がりがあり、これが血液の送り出しを邪魔しているというわけです。Towaの心臓はこれをカバーするために必要以上の大きな拍動で血液を全身に送り届けようと頑張っているのです。このため、心臓肥大が起こります。これが進行していくと心臓そのものに血液がいきわたらなくなってくるほど肥大化していきます。
大きくなるほどに血管は長くなりますので、心臓はより頑張って血液を送らなければなりません。心臓は毎日(命ある限り)筋肉トレーニングをしているようなもので、心臓はどんどん肥大していくということになります。

狭窄の程度はその部分を流れる血流速度と心拍の大きさで見るのですが、Towaの血流速度は5.2m/秒でした。5mを超えると危険な状態だそうです。心拍もかなり大きくなっていました。

それに加えて心房から心室への血液の流れに若干の逆流が見られ、これはそうぼう弁の形成が十分でないことが原因だそうです。逆流が起こると肝臓や腎臓への影響が出てくるようになります。他の臓器への影響を調べるために血液検査を行いましたが、こちらのほうは7月17日時点ではほぼ正常値を示していました。


病状は「かなりの重症」だそうで、「早ければ1歳前後、よく頑張って3歳ころまでの命」と告げられました。
治療法としては、①バルーンを用いて狭窄部位を広げる外科的処置 ②内用薬の服用で血液の流れを良くするとともに、心臓の肥大を抑制するという二つの方法がありますが、①の場合その手術のリスクおよび術後の生存期間の統計からみて高額な手術費用を払って行う意味はあまりないとの事でしたので、②を選択することにしました。


この病気の今後は、まず良くなることを期待することはできないということ(生きている限り心臓は動き続けます。そのことで心臓は肥大してゆきます。)そのため肥大化した心臓そのものへの血液の供給が阻害されるようになって来る。さらにそうぼう弁の形成不全とあいまって、血液の逆流が深刻なものになると肝臓や腎臓への悪影響が出てくる。心不全につながり「突然死」という事態になる危険性が高い。
2種類の薬を処方してもらい、次回(一ヶ月後)の診察の指示を受けて帰ってきました。



先代のあぐりを原因不明の病気で早くになくした苦い思いから、「Towa」と名づけ末永く一緒に暮らしたいと願い家族に迎えたこの子が・・・。スポンサーであるおじいさんはぼう然!娘はあぐりを送った悲しみの涙が乾かぬうちの出来事に、必死にこらえても涙は倍になってあふれ出てきます。
しばらくはブログの更新をするのがつらくて、3ヶ月も滞ってしまったというわけです。


それから3ヶ月経った今、「短い命になるかもしれないが、Towaと当たり前に楽しく暮らしていこう。その命が1日でも長くなるようできるだけのことをしてやろう。」と思えるようになってきました。


これからは、Towaの成長記録とともに闘病記録も併せて綴っていこうと思います。


 

4ヶ月の誕生日

5月15日はTowaの4ヶ月の誕生日でした。
13日にかかりつけの獣医さんで定期健診と狂犬病の予防接種と市への登録、
ノミ&ダニ対策、フィラリアの薬をもらってきました。
体重は10kgを超えました。とてもバランスよく成長しているとのことでした。


検診が何かのきっかけになったのか、その日以来目に見えておりこうさんになってきています。
軽く吠えて「おしっこ」「ウンチ」を伝えるようになり、粗相することがほとんどなくなりました。
サークルから出る前にちゃんと排泄を済ませます。
「ババラッチ」(:我が家だけで通じる言葉で排泄したウンチの上を歩き回り、ウンチまみれになること)
もなくなりました。
「スワレ」「マテ」も、手のサインや言葉の指示だけでもきちんとできるようになりました。
お散歩に出かけてもきちんと目が合い、こちらの動作に注意を向けています。


成長の段階で、いろいろなことを学び楽しみ、社会性をみにつけルールを理解する準備ができつつある時期のような気がします。
我が家に来た当時のTowaはただ遊びたいだけだったようですが、
吠えることにも意味が明らかになり自分の思いを伝えようとしたり、
こちらの言うことにも注意を払うようになってきています。
時期と言ってしまうにはあまりに顕著な変化にこちらの方が驚いています。



顔つきももう赤ちゃんではなくなってきました。



成長や変化を楽しみながらも、まだ生まれて4ヶ月のTowaです。 
もう少し、ひたすら可愛い赤ちゃんのTowaでいてほしい気持ちもあります。



検診の結果で、心配なこともあります。
ひとつはタマタマがひとつ確認できないこと。もうひとつは心雑音を指摘されていることです。
心雑音は成長に伴い消滅していく「無害性」のものがままあるとのことですので、タマタマのこととあわせて更なる成長を見守りながら様子を見ることにしています。


しばらくはひと月ごとに検診を受けることにしています。

Towaのゴールデンウィーク

Towaのうちはペンションがお仕事のひとつです。
ゴールデンウィークはわがやにたくさんのお客様がやってきます。
今年はDOGRUN「Aguri」ができたのでワンチャン連れのお客様が多く来られました。
といっても1日最大3頭ですから、ドッグランは広々としています。



ワイヤーヘアード・フォックステリアのナッツ君、シェルティーの理子ちゃんと一緒にドッグランに行きました。
フォックステリアのナッツ君はとても元気な男の子です。チビ犬のTowaに、「ぼくの方が偉いんだぞ!」というように遊びの中で追いかけるのですが、何せ初めてのTowaは驚いて逃げ回るばかり・・・。体力的にもナッツの方がはるかに上です。しまいにはおなかを上にして「参った」。そうするとナッツ君は何もしません。
ならばというようにシェルティーの理子ちゃんに近づいてゆきますが、こちらは家族以外の人もワンチャンもあまり好きではない女の子で、元気なナッツ君ですら接近できない雰囲気を持っています。何にでも興味を持つTowaは近づきすぎては「ウー」とうなられてしり込みしていました。
ワンチャンの世界のしきたりやいろんなワンチャンがいることを少し知ったようです。