2009年 クリスマス
Towa本人にはまったく意味の分からないことなのですが、
(迷惑な「やらせ」です)
娘のサンタ帽子をかぶせようとしてみました。
いやがって、バタバタ動き回り、たくさん撮った写真のほとんどがピンボケ
何とか「Towa」のサンタが撮れましたが、手も写ってしまいました。
娘が焼いたクリスマスケーキです。食べ物が目の前にあると
とてもおとなしく写真におさまってくれましたが、
チョコケーキなのでTowaは食べることができませんでした。
正月
家族そろってお屠蘇です。
Towaはおじいちゃんが大好きです。
お年玉に「さつまいもボーロ」をもらいました。
Towaは1月15日に一歳の誕生日を迎えます。
重症の心臓病を抱えていますが、この幸せを来年も再来年も・・・
迎えられるよう祈っています。
娘は来年の今頃は大学受験で大変な時期になります。
獣医学科(獣医学部)を目指しています。
彼女の手で診てやれる日が来るように・・・
12月20日、今シーズン初めてまとまった雪が降りました。
除雪車のガリガリという音で目覚め、窓の外を見ると約20cmの積雪になっていました。
重症の心臓病を抱えるTowaなので、ちょっとためらいましたが雪の中に出してやりました。
初めての雪に、なめてみたり匂ってみたり座ってみたり・・・。
トワはいろいろな感触を確かめているようでした。先代のあぐりもそうでしたが、
雪の上にダイブしたり、雪の中にもぐろうとしたりするのですね。
長年の経験ですが、この地方では気温がひどく下がるとき(-5度以下)はあまり雪は積もらないのです。
少し寒さが緩んだときにドカッと積もることが多いのです。
今日も、それほどは寒くありませんでしたが5分ほどで切り上げました。
「犬は喜び庭駆け回り・・・」雪を見ると、テンションが上がってしまうのは犬の常なのでしょうか。
トワを部屋に入れた後、ドッグランに行って見ました。誰の足跡も無いドッグラン。
とてもきれいでした。
できれば思いっきり走らせてやり、トワの足跡をつけさせてやりたいと思うのですが、今日は断念しました。指示でもう少し落ち着けるようになったら、歩かせてやりたいと考えています。
イングリッシュゴールデンは白い犬ですが、雪の白さと比べるとTowaの負けでした。
12月13日 11ヶ月の誕生日を前に2ヶ月ぶりに検診に行ってきました。
関西ハートセンターは犬・猫の循環器専門のクリニックで、大阪府豊中市(千里ニュータウンに隣接する服部緑地公園のすぐ北)にあります。
岡山の自宅からは中国自動車道を走って、約2時間30分ほどのところです。
中学・高校生のころ千里ニュータウンで暮らしていたので土地勘はあり、その周辺の雰囲気は知っているのですが、
岡山の田舎での暮らしが当たり前になると強烈な違和感を覚える空間です。
郊外の住宅地ですから結構緑はあるのですが、アスファルトやコンクリートの地面から木が伸びているのは不思議に思います。緑はあっても土の地面がほとんど無いのですね。これにはTowaも困るようで、おしっこができないのです。
土の上でしかしたことがないものですから・・・。
それから、マンションという住宅。頭の上にたくさんの人が暮らしていて、お尻の下にも家族があって・・・。経験があるとはいえ、抵抗を感じるようになってしまいました。
関西ハートセンターはそのマンションの1階部分にあります。
ご夫婦の先生がお二人で診て下さいます。どちらも犬が好きでしようが無いという感じの先生で、
Towaもとてもうれしいようです?
今回も血液検査(投薬が他の臓器に悪影響を与えていないか)とエコー検査をしていただきました。
血液検査は異常なし
エコー検査の結果は
僧帽弁の逆流、大動脈弁の逆流ともに進行はほとんど見られない
狭窄部の血流速度は5.6m(誤差はあるが前回とほぼ同じ)
心筋の肥大もほぼ進行は見られない
総合的にみて、重度のままの状態で安定している
(良くなることは無いということも含め)
これまでどおりの投薬を続け、次回の検診は4ヵ月後でよいでしょう。
その間に変化が見られたら、連絡をして指示を仰ぐことになりました。
病気のこともあり、とても甘やかしているのがいけないのでしょうね。
診察室に入り、先生と対面すると
とても喜んでハイパーになります。
そのときの心拍数は200を超えていたそうで、
「これは突然の心停止の危険があるので、指示で落ち着けるようしつけをしましょう」 といわれました。
普段の暮らしでは、お父さんと二人でいるときはゆったりしているのですが、
家族みんながそろう夕食時や家内と遊ぶときには
「プッツン」と音が聞こえそうなほど、ハイパーに切り替わります。
そんなときは、リードをつけてお父さんの近くに居らせるようにすると落ち着きます。
リードをつけなくても指示で落ち着けるよう
家族みんなで同じように対応して行こうと話し合いました。
往復5時間のドライブと環境の変化にはTowaも疲れるようで、いつもハイパーになる夕食時もお父さんの横で眠っていました。
天気の良い暖かい日、久しぶりにドッグランにいってみました。
小さいころ(心臓病がまだ確定していなかったころ)、毎日走っていたことを覚えているのでしょうね、とても走りたそうにしていましたがリードをつけたままのんびり歩きました。
夏前に植えた芝生もだいぶ生えそろってきています。虫も少なくなってとても気持ちよかったです。
体重はまだ22.5kgですが、飾り毛もきれいに伸びてきてゴールデンらしくなってきました。でも、頭の中はまだまだ子犬です。じゃれ回り、転げ回り・・・大騒ぎしています。
我が家はワンちゃん同伴OKのペンションです。
Towaがいるからでしょうか、大型犬のお客様が多いように思います。中でもラブラドールとゴールデンが目立ちます。
心臓病があるのでドッグランを一緒に走り回るということはできませんが、玄関先で挨拶をします。ワンちゃん同士、挨拶の仕方にルールがあるようで、まだ10ヶ月のTowaは立場としては下のほうになります。お兄さん・お姉さん・おじさん・おばさんにあれこれ教わっているように見えます。年齢の近い子にはえらそうにうなったりしています。
人間とだけ生活している子は、道でほかのワンちゃんと出会ったときにどう対応してよいのか分からないことがあるそうです。家族に複数のワンちゃんがいたり、近所のワンちゃんと一緒に遊ぶ機会の多い子は犬同士の社会性も身につけるのだそうで、いろんなことを学ぶようですね。
Towaの具合が心配ないようなら、我が家も複数のワンちゃんと暮らしてみたいと思っています。
10月31日 快晴!
まさに快晴。雲ひとつない青空でした。
「広い青いそらとTowaを撮りたい」と言って、お母さんが撮った写真です。
Towaとお父さんはどこにいるのでしょう。
先日、大阪に行ったときにあらためて大阪に比べてとてもいい環境の中で暮らしているのだなと感じました。水も食べ物も風景も・・・。中でも我が家から見る空はそう感じるものの中でももっとも自慢できるもののひとつです。豊かな自然の中にある東粟倉ですが、我が家は村内でも最も空のひろい高原にあります。
周囲にほとんど人家がないこともあり、星空もきれいです。
オリオン座の流星群が話題になっていましたが、家のまどから観ることができました。村内の下のほうに暮らす友人たちも、流星群を観るために隣の遊具広場まで来ていたそうです。
ちょっとズームイン!
向こうに見えるのは愛の村パークとベルピール自然公園
とてもさわやかな一日でした。
その3日後、11月3日、突然やってきた冬でした。2日の夕方から気温が下がり始め真冬の寒さになりました。室内は暖房器具のフル稼働。
3日の朝、山を見上げると
紅葉も今が盛りで美しいのですが、雪山もきれいですね。
アトリエの暖房に使う薪の準備はほぼ終わりました。除雪機と自転車の入れ替え、周囲の片付けなど、本格的冬の到来に向けてもう少し冬支度が残っています。
10月16日 心臓の検診に大阪の関西ハートセンターに行ってきました。
血液検査、心エコー(血流速度、心筋の厚み、拍動の大きさ、血液の流れ)検査をしてもらいました。
肝臓、腎臓機能の数値は正常値を示しており、心臓の影響、薬の影響は出ていません。
血流速度は5.2m/秒で前回より速くなっていますが、測定の誤差の範囲内で、即危険というものではないとのこと。
心房内への逆流が若干増えているようだが、これも即心配というものではないでしょう。
心臓の肥大も目に見えて進んでいるということではないようです。
心室内の血液容量も確保されています。
進行は認められるものの、全体として進行は最小限に抑えられていると診てよいようです。
体重は21kg。「小さいもののバランスはとてもよい。前回に比べかなり落ち着きも出てきましたね。」と、ほめられました。小さいなりにとてもきれいな子です。
体重の増加もあり、薬の量が少し増えました。次の検診は2ヶ月後の予定です。
ねむい!
帰りにTowa新しいハウスを買いました。冬の寒さ対策と彼がより安心して過ごせる環境作りと、このごろとても賢くなってきたので木製のサークルを撤去し部屋を広くすることが目的です。
ハウスをセットすると最初は恐る恐るでしたがその日の夜には自分でハウスに入って眠っていました。気に入ってくれたようです。
何かあったときにTowaを預けたり、出かけたりするときにも役立ちそうです。
10月4日 アメリカから伯父がやってきました。
家内の父は日系アメリカ人2世なのです。父の兄弟たち(6人)はその家族とともにアメリカのサンフランシスコとその周辺で暮らしていますが、父だけが戦後日本に帰ってきたのです。3年前、父と家内と美月の3人でアメリカに里帰りしたのですが、そのとき以来3年ぶりの再会になりました。
アメリカの親戚たち(3年前サンフランシスコ)
連れ合いを亡くし、子供にも恵まれなかった伯父はパートナードッグの「ナナちゃん」と暮らしています。
アメリカには「パートナードッグ」という犬のカテゴリーがあるようで、警察犬や盲導犬、介護犬、救助犬などのような専門的な仕事をするわけではないのだけれど、人の暮らしに寄り添い、「パートナー」「相棒」として暮らす子たちのようです。「パートナードッグ」として認められるとレストランや公共交通機関など同伴で利用できるそうでいつも一緒に行動しています。
伯父とナナちゃん
今回の来日についてはナナちゃんを親戚の伯母のうちに預けてきたとのこと。
我が家でTowaと会った伯父はナナちゃんのことが気になってしようがない様子で、伯母のうちに電話をしていました。ナナちゃんのほうも伯父のことが心配でしばらく「キュンキュン」ないていたそうです。
いつも一緒に行動しているナナちゃん。伯父の長期の旅行で、初めての留守番になりました。
3年前、伯父と美月とナナちゃん(於サンフランシスコ)
伯父とTowaの対面
帰国したときの再開ってどんなになるのでしょう。
わが国でも人と犬たちの暮らしが「相棒」のようになるようにしたいものです。
5日間、飲んで騒いで・・・。伯父は次の訪問地(京都)に向け巨大なスーツケースを引きずり智頭急行に乗り込んでいきました。
夏のペンションのお客様がひと段落ついた8月25日大阪のハートセンター(循環器専門の動物病院)に行って来ました。 前回処方された薬の効き具合とTowaの現在の病状を診ていただくのが目的です。
検査は前回同様、エコー、血流速度の測定、心臓の肥大程度、多臓器への影響(血液検査)でした。 Towaはなぜかお医者さんが好きな様で(特に女医さん)、うれしそうにお医者さんに連れられていきます。
検査の結果は、血流速度は4.8m/秒程度(前回は5.2m/秒)でしたから、血流速度は少し遅くなっていました。心臓の筋肉の厚みは1mm程度増えてはいましたが、これは誤差の範囲内だそうで、急激な肥大は認められないとの事でした。血流の逆流はありますが、前回よりひどくなっているということではなかったようです。また、血液検査の結果もほぼ標準範囲内で目立った所見はないとのことでした。
要するに、前回の検査以後進行は薬によっておさえられているということのようでした。先生から「この状態なら1歳の山はないかもしれない」という言葉がありました。
Towaはなぜか薬が好きで、食後の投薬の時にはおやつをもらうときのように姿勢良く待っていて、おいしそうにぺろりと食べてしまうのです。先生や看護士さんの前でも上手に飲み、驚かせていました。
ただ、この病気は進行を遅らせることは出来ても、進行し続ける性質のものですので、無理はさせないようにすることが大切です。ですが、ある程度の運動量は確保することも必要なことだそうで、朝、夕15分程度の散歩はしています。
次回の検診は2ヵ月後(10月下旬)の予定です。
9月15日 8ヶ月の誕生日を迎えました。
この三ヶ月ほどブログの更新が滞っていましたが、つらいことがあったものですから・・・
以前に「検診でTowaに心雑音がある」と指摘されたことを書きましたが、7月15日、6ヶ月の誕生日の検診で主治医の先生からこの「心雑音がひどくなっている」といわれました。エコー検査の写真を見せてもらいましたが、確かに大動脈弁のあたりが狭窄しているように見えました。その病院にはさらに詳しく調べ、正確な診断をする機器がないので大阪の犬の循環器専門の病院を紹介されました。早速予約を取り7月17日に大阪に行くことにしました。
病院はまだ開業したばかりの新しい病院でした。ご夫婦で運営なさっている病院ですが、ご主人は東京農工大の講師をなさっているハイレベルな病院だそうです。完全予約制で、Towaの検査の間(約1時間30分)他の患者はいませんでした。
心電図、エコー検査、血流(速度)検査、合併症の有無を調べる血液検査・・・
とてもお利口だったようで麻酔もかけず、押さえつけるための私の力も必要とされず、検査を終えて元気に出てきました。
結果は「大動脈弁下部狭窄症」および「そうぼう弁形成不全」という診断がなされました。先天性の疾患です。心臓から全身に血液が送り出される大動脈の弁の下に大きな肉の盛り上がりがあり、これが血液の送り出しを邪魔しているというわけです。Towaの心臓はこれをカバーするために必要以上の大きな拍動で血液を全身に送り届けようと頑張っているのです。このため、心臓肥大が起こります。これが進行していくと心臓そのものに血液がいきわたらなくなってくるほど肥大化していきます。
大きくなるほどに血管は長くなりますので、心臓はより頑張って血液を送らなければなりません。心臓は毎日(命ある限り)筋肉トレーニングをしているようなもので、心臓はどんどん肥大していくということになります。
狭窄の程度はその部分を流れる血流速度と心拍の大きさで見るのですが、Towaの血流速度は5.2m/秒でした。5mを超えると危険な状態だそうです。心拍もかなり大きくなっていました。
それに加えて心房から心室への血液の流れに若干の逆流が見られ、これはそうぼう弁の形成が十分でないことが原因だそうです。逆流が起こると肝臓や腎臓への影響が出てくるようになります。他の臓器への影響を調べるために血液検査を行いましたが、こちらのほうは7月17日時点ではほぼ正常値を示していました。
病状は「かなりの重症」だそうで、「早ければ1歳前後、よく頑張って3歳ころまでの命」と告げられました。
治療法としては、①バルーンを用いて狭窄部位を広げる外科的処置 ②内用薬の服用で血液の流れを良くするとともに、心臓の肥大を抑制するという二つの方法がありますが、①の場合その手術のリスクおよび術後の生存期間の統計からみて高額な手術費用を払って行う意味はあまりないとの事でしたので、②を選択することにしました。
この病気の今後は、まず良くなることを期待することはできないということ(生きている限り心臓は動き続けます。そのことで心臓は肥大してゆきます。)そのため肥大化した心臓そのものへの血液の供給が阻害されるようになって来る。さらにそうぼう弁の形成不全とあいまって、血液の逆流が深刻なものになると肝臓や腎臓への悪影響が出てくる。心不全につながり「突然死」という事態になる危険性が高い。
2種類の薬を処方してもらい、次回(一ヶ月後)の診察の指示を受けて帰ってきました。
先代のあぐりを原因不明の病気で早くになくした苦い思いから、「Towa」と名づけ末永く一緒に暮らしたいと願い家族に迎えたこの子が・・・。スポンサーであるおじいさんはぼう然!娘はあぐりを送った悲しみの涙が乾かぬうちの出来事に、必死にこらえても涙は倍になってあふれ出てきます。
しばらくはブログの更新をするのがつらくて、3ヶ月も滞ってしまったというわけです。
それから3ヶ月経った今、「短い命になるかもしれないが、Towaと当たり前に楽しく暮らしていこう。その命が1日でも長くなるようできるだけのことをしてやろう。」と思えるようになってきました。
これからは、Towaの成長記録とともに闘病記録も併せて綴っていこうと思います。